渡りの季節

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例年、3月末から4月にかけ、我が家の近所にハクチョウが飛来します。正確にはコハクチョウ。マガンも混ざります。

例年だと、田んぼや畑へ次々と鳴きながら舞い降りるハクチョウが壮観なのですが、今冬の大雪がまだ大部分の田んぼを覆っているので、ハクチョウが休んで給餌できる場所はいつもよりはるかに少なく、寂しい感じです。多くのハクチョウはここを通過していくのでしょう。

スマホの画像なのでわかりませんが、上の画面右手前に赤い首輪をつけた標識個体がいました。双眼鏡でなんとか「C27」を読み取ります。

ググってみると、ヒットしました。NPO法人バードリサーチによると、この個体は2021年8月にロシア北極海に面したチャウン湾でマーク・放鳥され、2021年10月末に日本へ飛来、秋田・山形で越冬してたようです。本日2022年4月5日に石狩市で私に目撃され、このまま無事に旅ができれば、おそらく宮島沼からクッチャロ湖あたりを経由してシベリアの繁殖地へ帰っていくのでしょう。

小西(2008)コハクチョウの渡りについて.日本の白鳥(32)38-42 より転載

恥ずかしながら、これまで漠然とあ、ハクチョウだ、と見てきましたが、オオハクチョウとコハクチョウでは渡りのルートが異なり、両方見られる地域は限られているようです。かつて私が住んでいた道東はオオハクチョウの渡りルート上にあり、そのころ見ていたのはオオハクチョウ。今住んでいる石狩では基本コハクチョウしか通りません。

北上する中央フライウエイと北海道を横断する東部フライウエイ

ハクチョウと旅をともにするマガンは、美唄市HPなどによると主に2つのルートで北海道を通過するようです。一つはウトナイ湖、宮島沼、クッチャロ湖などを休息地とする中央フライウエイ、もう一つは日高山脈を東に越え、北方領土~カムチャツカ半島を経由してシベリアへ向かう東部フライウエイです。

先ほどの標識個体の記録のあるページからリンクをたどり、目撃報告をアップしておきました。

合同会社ウィルダネスデザイン代表。
犬の首輪、犬用エゾシカ干し肉、
骨などを扱っています。
ネットショップを開設しました。
-> Wilderness Design       
 https://wdnsdesign.base.shop/

狩猟採集、DIY、料理が好きです。

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