シカ肉レシピ②③ 和と洋の煮込み

料理

最近のパターンとして、自宅消費のシカは内ロースと背ロース、そしてスネ肉をメインの食用に、モモ肉と肩肉はバックアップ用としてカレーなどに使い分けています。我が家ではスネ肉料理の頻度が高いです。画像のコンテナ1個でエゾシカ1頭分、このシカでは約2.5キロありました。ヒトでスネ肉というとふくらはぎだけですが、四足獣では前脚のひじから下の部分(前腕)も含みます。

下処理として、一口大に切ったスネ肉を沸騰した湯に入れます。もう一度沸騰したら流水で洗います。ここで再計量したら、2キロに減っていました。半分を和風、半分を洋風に料理します。

まずは和風、牛筋煮込みをアレンジした醤油味のシカ煮込みです。下処理したスネ肉を下記の調味料とともに水から茹でていきます。
*肉1キロに対して  水1.6L; 醤油大さじ5; みりん大さじ3; 砂糖大さじ2;
ここでひと工夫。砂糖大さじ2を水大さじ1で溶き、別鍋でカラメルにしてから加えます。

色が付いたら十分です

アクを取りながらある程度煮立ったら、「鍋布団」にくるんで2~3時間放置。

大根(細)1本とこんにゃく2個を5ミリ厚に切り、ひたひたの水とともに中火で茹で、沸いたら15分でざるに上げます。大根とこんにゃく、粗みじんの玉ねぎ1個を肉の鍋に入れ、下記の調味料を加えてアクを取りながら中火にかけます。
*肉1キロに対して  醤油大さじ3; みりん大さじ1; 砂糖大さじ1; 酒大さじ4;

アクが一段落したら鍋布団にくるんで一晩放置。翌日に味と肉の柔らかさを見ながら煮詰めます。うちでは半量をそのまま冷凍保存し、残り半量に豆腐1丁を加えて煮立たせ、完成です。

次は洋風、赤ワイン煮込みです。下処理したスネ肉1キロの水を切り、以下のワイン液に一晩。
 赤ワイン(安いものでOK。カベルネよりタンニンが少ないメルローが良い)1本;
 玉ねぎ1個 薄切り; セロリ1本(葉も刻んで入れる) 薄切り;
 ローズマリー 適; 黒コショウ 適; クローブ 適; ローリエ2~3枚;

翌日、肉と野菜を分け、肉はペーパータオルなどで水分を除き、塩と小麦粉をまぶし、オイルを加えたフライパンで焼き目を付けます。


 *ここで少々コメント。牛ホホ肉のワイン煮などでは塊り肉をマリネして調理しますが、一口大にした方が味のしみが早いので私はこっちです。塊りの方が見栄えがしてご馳走感は出ますが。さらに、ここでまぶした小麦粉が煮汁にとろみを与えてくれるわけですが、同時に焦げ付きやすくもなります。この後煮込む時間が長いので、私はここで小麦粉を付けずに調理を進め、仕上げのころに小麦粉やでんぷんでとろみを付けるのもありかな、と思っています。

ワイン液の野菜をざるに上げ、バター大さじ2でしんなりするまで炒めます。野菜、肉、ワイン液、トマトペースト大さじ2、塩小さじ1、はちみつ大さじ1、コンソメ1個、水500mlを鍋に入れ、アクを取りながら加熱。アクが一段落したら鍋布団で一晩。

翌日、再び加熱して、塩、はちみつで味を調えます。一方で、キノコ1パックをバター大さじ1で炒め、鍋に加え、ひと煮立ちしたら完成。キノコは何でも良いですが、数種類を混ぜるとうまさが増します。今回は市販のシメジ半パックに、地場ものの小さなシイタケを炒めました。

パンでもマッシュポテトでも、何ならごはんでも合います。今回は豆イカとキノコのアヒージョも作り、こてこてに洋風にしました。この煮込みが残ったら、肉を細かくほぐしてソースと混ぜ、サンドウィッチにしたり、パスタに絡めてもいけますよ。

合同会社ウィルダネスデザイン代表。
犬の首輪、犬用エゾシカ干し肉、
骨などを扱っています。
ネットショップを開設しました。
-> Wilderness Design       
 https://wdnsdesign.base.shop/

狩猟採集、DIY、料理が好きです。

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