この度、シカ(エゾシカ)肉を使った犬用ジャーキー、シカ骨のおもちゃ、シカ皮製品などを扱う、「合同会社ウィルダネスデザイン」を立ち上げました。創業の経緯などを以下に書き連ねてみました。ご一読いただけると幸いです。
北海道で犬と暮らしています。
どこの犬でもそうでしょうが、うちのは外遊びが大好きです。
特に彼は(去勢オスです)、冬の外遊びが好きなようです。
週に2回ぐらい、近所の野山をスキーで散歩します。
深い新雪は犬の体が潜ってしまうので、表面が少々締まるのを待って出かけます。
周りに人影がないのを見計らってリードを外してやると、彼はしばらく私のスキーポールのバスケットをかじって遊んだあと、雪原の探検を始めます。
キツネの足跡を嗅ぎ、ウサギの糞を拾い食いします。以前は私から離れて良いのか悪いのか判断がつかないようでしたが、今はだんだん遠出をするようになり、見えなくなれば口笛を吹くと走ってきます。
キツネやウサギの痕跡はたくさんありますが、この辺ではシカの足跡を見ません。
そう、シカ。
シカの銃猟を続けて、ほぼ20年になります。
夏の駆除もやりますが、冬にスキーを履いての単独猟が一番好きです。
雪山を一人で歩き、シカを倒し、車まで引っ張ってくる一連の営みは、私には登山や釣り以上の達成感をもたらしてくれます。
持ち帰ったシカは自宅の物置で解体し、肉は家族と犬の食用にします。内臓も、以前からタン(舌)やハート(心臓)は食べていましたが、ここ数年はレバーをレバーペーストにしたり、第2胃(ハチノス)や腸も試しています。
肉以外では、皮をなめしています。薬品ではなく脳を使った「ブレインタンニング」です。参考書(Deerskins Into Buckskins; ISBN-13 : 978-0965867245)を見ながら、まだ5頭分ですが。骨は掃除した大腿骨や脛骨を犬のおもちゃにしています。角はとりあえず保存していますが、場所を食うので使い道を考えているところです。
無駄を出さないようやっていますが、ひと家族で利用するには限りがあります。それではと、自家消費レベルを越えてジビエを販売用に加工するには、食肉処理業の許可が必要です。これは個人ではなかなかハードルが高く、手を出せずにいたのですが、犬用ならどう?という家族の発案で、ペットフード商品化に着手したところです。まずはうちの犬に食べさせているジャーキー、これはシカ肉をそのままオーブンでカラカラにした干肉ですが、これの商品化を目指します。
まず製造業者としての届出を農林水産省に提出しました。これから試作を重ね、商品として売り出すまでにはしばらくかかると思います。試作品の試食は「犬トモ」にお願いしていますが、これを読んで「うちの犬にぜひ」という方がいれば、そのうち送らせていただきますのでコメントください。また、今後は齧って遊ぶ骨(中大型犬には大腿骨や脛骨、小型犬にはあばら骨)や、シカ皮を使ったおもちゃや首輪などを商品化したいと考えています。このブログでは商品化の途中経過や新発売のアナウンス、また犬ネタやアウトドアのネタを提供しますので、ときどき覗いてやってください。
今回はこの辺で。 Thank you!
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